ちょい訳ありながら、サウンド、コンディション共に文句なしの1本!!
1942年に生産が開始されて以来、いつの時代も数多のミュージシャンから愛され、その時々のサウンドを数々の名盤に残してきたギブソンを代表する人気モデルJ-45。その長い歴史の中で数々のマイナーチェンジを繰り返しながら、今なおギブソンの顔として人気の衰えないJ-45ですが、それぞれの年代、それぞれのスペックに色んな魅力があるからこそのご長寿モデルと言えるでしょう。今回入荷は2001年製の個体。当時は1962J-45やら1960’s J-45やら色んなスタイルのJ-45が発売されていましたが、こちらの個体は当時の一番スタンダードなJ-45になります。
スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、スキャロップ・ブレーシング、実測42.7mmナット、24.75インチ・スケールの16インチ・ラウンド・ショルダー。独立型プラ・ツマミ・クルーソン・タイプ・ペグにワン・リング&スモール・ガードの1950年代初期リイシューの色合いの強いスペック。当時のギブソンの代理店だった山野楽器さんではギブソンから入荷するほぼ全ての個体を調整してから出荷していましたので、この年代のギブソンはしっかりしていると高評価を得る時代の1本です!
サウンドはザクザクと豪快に鳴るギブソンらしいワイルドでパンチの効いたサウンド!ネックの差し角が良く、サドルも充分な高さを保っているせいもあり、テンション感のあるパワフルで反応の良いキラー・サウンドになっています。バウンバウンと弾むようなローにコンプ感のあるミドル、チャリンチャリンとした艶がありながらも短めのサスティーンがいかにもギブソンらしいハイなどが混然一体となり、力強くも軽快なJ-45サウンドを響かせます。フラットピックで掻き鳴らせば、ギブソンらしい適度に暴れるサウンドで、パワフル且つ豪快に音が抜けてくれますし、フィンガーで爪弾いてもスキャロップ・ブレーシングによる適度なサスティーンと倍音感を伴ったサウンドが得られますので、プレイ・スタイルやジャンルを問わず、あらゆるプレイでギブソンならではのJ-45サウンドをお楽しみ頂けます!また、こちらの個体にはデフォルトでFishman Matrix NAT-1ピックアップが搭載されていますので、ライブやレコーディングにも即戦力です!
楽器のコンディションは年式の割にはキズやウェザーチェックも少なく、かなり綺麗な顔付きですが、ちょい訳ありです。前オーナーの方は恐らくステージ上でストラップが外れることを嫌ったのでしょう、エンドピンはエンドピン・ジャックとは別に横に増設され、ネック・ヒール部にもストラップピンの増設があります。と、ここまでは普通なんですが、、ストラップピンが緩んできたり、抜けてしまう事を恐れてか?瞬間接着剤を使ってネジ止めされています。その為、ストラップピン周辺が白くなっていて、ストラップピンを外す事が出来ません。瞬間接着剤が硬化して白くなっているので、見た目はあまり綺麗ではありませんが、、、そういうものだと納得してしまえば目印にもなりますし、ストラップが外れる心配も無く宜しいかと、、(汗)。。その他は小さな打痕や擦り傷が散見出来る程度で年式の割にはかなり綺麗な顔付きを保っています。この年代のギブソンはびっしりと派手なウェザーチェックが入った個体も少なくないですが、こちらの個体はうっすらと上品なウェザーチェックが数本確認出来る程度ですので、経年感的にも年式の割に良い状態と言えるかと思います。
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.7mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットにポチポチと弦の跡が付いている程度で、一番減っている箇所でもオリジナルの9割程度の高さが残っています。
このエンドピンはどうしても嫌!という方でなければ、、サウンドは間違いなしの1本です!
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:02781004