エッジの効いた超パワフル・サウンド!!79年製F-50が入荷しました!!
マーチン、ギブソンと並びアメリカの三大アコースティック・ギター・メーカーとして名高いギルド。テイラー・ギターなどの台頭により、最近ではすっかり影の薄いメーカーになってしまった感がありますが、50年代~80年代のミュージック・シーンを支えた伝統のギター・メーカーです。今回入荷はギルド全盛期の79年製のF-50。ギルドのFシリーズと言えば小ぶりなF-20やポール・サイモンのF-30なども有名で人気が高い機種ですが、やはりD-55と並びギルドのフラッグシップ・モデルと言えばこのF-50でしょう!
スプルースTOP、ラミネイト・メイプルSIDE&BACK、メイプルNECK、エボニー指板&ブリッジ、実測43.2mmナット、25.5インチ・スケールの17インチ・ジャンボ・ボディー。17インチのジャンボ・ボディーのアーチ・バック構造で、サイズ感以上にパワフルでラウドなサウンドが魅力のモデルです!
そのサウンドはメイプル・ボディーらしいエッジの立った煌びやかなサウンドながら、ギルドらしい芯の太いサウンドで、パンチの効いたラウドなサウンド!バック合板とは言え、ラウンド・バックにする事によって音の弾力性とサスティーン、音の塊感もしっかり出ていますので、フラット・ピックのみならず、ソロやフィンガーでも充分に使えるサウンドになっています。フラットピックで掻き鳴らせば驚くほどパワフルでラウドなサウンドを響かせます。一般的にメイプルのボディーは鳴らし込むのに時間が掛かると思われがちですが、ラウンド・バック構造も手伝ってビックリするくらいの音量感で咆哮します。フィンガーで爪弾いてもツルンと艶のある、音の分離も良いサウンドを奏でますので、ブルーグラス系のパワー重視の演奏からフィンガー系の繊細なタッチまで、ジャンルやプレイ・スタイルを問わずギルドらしい密度の高いサウンドをご堪能頂ける事と思います!
楽器のコンディションは、年式の割にはキズも少なく、塗装の艶感なども綺麗ですが、いくつかの修理歴があります。まず1弦側のブリッジ下にボディー・エンド部から10cmほどのクラックが入り接着修理されています。黒い筋に見えて少し目立ちますが、しっかり接着され、裏からは補強のクリートも打たれていますので、今後お使い頂くのに不安はありません。また、ブリッジが一度浮いたようで再接着されています。その際、ブリッジ前の塗装がいくらか持っていかれたようで、ちょんちょんとタッチアップされています。ボディーのバインディングのウエスト部には再接着した形跡がありますが、この年代のギルドにしては珍しく、ボディー・バインディング、ネック・バインディング共に割れはありません。エンドピンはエンドピン・ジャックに交換されていますが、PUは付いておらずジャックはダミーになっています。その他は小キズやうっすらとしたウェザーチェックなど散見出来ますが、トータルで判断すれば年式の割にはかなり良いコンディションと言えるかと思います。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにはもうあまり余裕はありませんが、現状でもジャンボ・ボディーとしてはプレイヤビリティーはバツグンかと思います。フレットは擦り合わせされた上で少し減りも見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの7割程度の高さが残っています。
オリジナル・ギルドなので重量はかなりありますが、それ故の重厚でパワフルなサウンドをお楽しみ頂けます!
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:209406