弾いてみれば目からウロコのナイス・サウンド!!コンディションも上々の78年製のJ-45の入荷です!!
1942年に生産が開始されて以来、いつの時代も数多のミュージシャンから愛され、その時々のサウンドを数々の名盤に残してきたギブソンを代表する人気モデルJ-45。その長い歴史の中で数々のマイナーチェンジを繰り返しながら、今なおギブソンの顔として人気の衰えないJ-45ですが、それぞれの年代、それぞれのスペックに色んな魅力があるからこそのご長寿モデルと言えるでしょう。今回入荷は78年製の個体。70年代のギブソンはダブルXブレーシング構造になる事や、J-45/50の場合スクウェア・ショルダーになってしまうため、ルックス面からもギブソン・ファンにはイマイチ敬遠されがちですが、弾いてみれば驚きのバランスの良いサウンドが魅力です!
スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、メイプル3ピースNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、ダブルXブレーシング、実測42.4mmナット、25.5インチ・スケールの16インチ・スクウェア・ショルダー。70年代前半のティア・ドロップPG期のJ-45は確かにかっちょ悪いですが(笑)、75年以降のラージ・ガードに戻ってからのスクウェア・ショルダーはこれはこれで個性的でカッコいいと思うのは私だけでは無いはずです!ポール・ウェラーの愛器としても知られるスクウェア・ショルダーのJ-45ですから、このルックス、この仕様をお探しの方も居るに違いありません!
サウンドはハイからローまでバランスよく音が出ていて、ボリューム感も有るパワフルなサウンド!一般的に70年代ギブソンは音が出ないという認識を持っている方が多いですが、決してそんな事はありません。ダブルXブレーシング構造により、ローがややタイトになり、ギブソン特有の暴れる感が少し大人しくなるため、ギブソン・ファンからは敬遠されがちですが、サウンド・バランスは非常に良く、全体的なまとまりもあり、ボリューム的にも60年代ギブソンと比べても引けを取らないと思います。60年代ギブソンのようなクセの強いサウンドから比べると、少し優等生的なサウンドに感じられると思いますが、これはこれで逆に色んなジャンルに適応出来るオールマイティーなサウンドと言えるでしょう。使ってみると意外に使いやすいサウンドかと思いますよ!フラットピックで掻き鳴らせば、ある程度まとまり感のあるサウンドながら、ギブソンらしい適度に暴れる荒削り感もあるサウンドが得られますし、フィンガーで爪弾いても反応が良くハイからローまでバランスの良い適度なサスティーンを伴ったサウンドが得られますので、意外にオール・ジャンルOKなマルチなサウンドかと思います!
楽器のコンディションは年式から考えると相当綺麗なコンディションを保っています!この年代のギブソンに付きもののPGの内側のラインに沿って入るクラックも無く、顔付きはかなり綺麗です。唯一ボディー・バックに5cmほどのキズがあり、そこがピッと割れてしまったようでクラック修理が確認出来ます。表面上はただのキズにしか見えませんし、ボディー内部からはしっかり補強のクリートも打たれていますので、強度的な心配はありません。そして70年代J-45のもう一つの鬼門、ボロボロと崩れて来てしまうべっ甲柄のセル・バインディングは77年頃よりホワイト・セルに置き換わっていますので、こちらの個体も崩壊の心配もありません。セル・バインディングに縮みが出て、所々ピッと切れている箇所も確認出来ますが、しっかりとボディーに付いていて、手触り等の違和感もありませんので、今後長くご愛用頂くにも安心です。その他はちょっとした小キズや経年なりのペグのくすみ等ありますが、トータルで判断すれば年式の割には相当良い状態と言えるでしょう!
ネックも一度角度調整済みで差し角もばっちり、ネック自体も綺麗にストレートです。現状での弦高は12フレット上で6弦側2.7mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットは元々がフレットレス・ワンダーと呼ばれていた背の低いフレットで、そこそこ減りも確認出来ますが、まだ当分はリフレットの心配も無いでしょう。
弾いてみれば意外に使える70年代ギブソン。食わず嫌いだった方にも是非お試し頂きたいですね!本国アメリカはもとより、最近では日本国内でも70年代ギブソンの評価も上がってきて高騰し始めていますので、この年代は今が買い時ですよ!
ケースは汎用のハード・ケースが付属します。
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