ブルー・ベル・フラット・トップの上位機種W-1000!!多満製作所製の逸品です!!
グレコ・ギターやフェンダー・ジャパンでお馴染みの神田商会が1970年代~80年代初頭に掛けて手掛けていたブランド、ブルー・ベル。カントリー&ウエスタンやブルーグラスをターゲットとした商品構成で、70年代には非常に高い人気と評価を得ていたマニアックなジャパン・ビンテージ・ブランドです。ブルー・ベルと言えば、マンドリンやバンジョーはちょこちょこビンテージ市場に出てきますので、知っている方も多いんじゃないかと思いますが、今回入荷はフラットトップの上位機種W-1000!これまたマニアックで熱狂的なファンの多い多満製作所製の逸品です!
ソリッド・ジャーマン・スプルースTOP、ローズウッドSIDE、ソリッド・ローズウッドBACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、べっ甲柄塗り込みPG、ノン・スキャロップ・ブレーシング、ロッドはナット下、実測43.5mmナット、実測642mmスケールのドレッドノート・ボディー。スロッティッド・ダイヤモンド・インレイにヘリンボーン・トリムのプリ・ウォーD-28スタイルで、製作はかの多満製作所。当時のブルー・ベルはスズキ・バイオリンや富士弦でも製作されていたようですが、高級機種になると多満製作所の個体が多いようです。また、W-1000のSIDE材は一般的には単板との認識が強く、こちらの個体も杢目は綺麗に合っているように見えますが、当時のカタログにはSIDE材の記載はありませんので、信じるか信じないかは貴方次第といったところでしょうか(笑)?
そのサウンドは、骨太にラウドに咆哮するパワフルなサウンド!ガツンと音が立ち上がり、日本製ならではのエッジ感を伴ったブライト且つ野太いサウンドを響かせます。ノン・スキャなので音の基音も太いんですが、ミドルの弾力性も感じられるサウンドで、いかにも昔のニッポンのギターといった趣のあるサウンドをお楽しみ頂けます。フラットピックで掻き鳴らせば、力強くも耳当たりは優しいサウンドが得られますし、フィンガーで爪弾いてもふくよかで深みのあるサウンドを奏でますので、昔のフォーク・ソングなんかやるにはドンピシャなサウンドじゃないかと思います!
楽器のコンディションは年式なりのキズや使用感、経年感や修理歴などありますが、弾く為の楽器としてはきっちり調整が行き届いています。トップには小さな打痕や弾きキズなど多数あり、サウンドホール周りのラッカーは少し薄くなっていたりと決して美品コンディションではありませんが、ビンテージらしい顔付きでむしろ貫禄ある佇まいになっているかと思います。修理歴としては、バックのセンターから少し6弦寄りの箇所にエンド部から12㎝程のクラック・リペアーがあります。画像だと横に入ったキズの方が目立ってしまいイマイチどこか分からないかと思いますが、、きっちり接着され、裏からは補強のクリートも打たれていますので、強度的な心配はありません。同じくバックの1弦側の方にはキズを直したような不思議なモヤッとした部分があります。恐らくキズに接着剤か何かを詰め込んで磨いたらこうなった、、的な感じかと思います。また、よくよく見るとブリッジの1弦側の耳の部分に2cm強の割れが入ったようで接着修理されたような跡が見えます。こちらは強度上特に問題無い部分なので、まぁまず気になることも無いでしょう。その他にはネックに打たれたストラップピンの他にもヒールにネジ穴が開いていたり、エンドピンもオーバーサイズのモノに替わってたりしますが、全体的に見て70年代ビンテージとして考えれば大騒ぎするような箇所は無いかと思います。あ、ペグは近年物のグローバーに交換されています。
ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにはもうほとんど余裕はありませんが、現状でもプレイヤビリティーは上々かと思います。フレットの減りは意外に少なく、気になるような凹みも無く、まだ充分な高さが残っています。
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ケースは汎用のハード・ケースが付属します。
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