GIBSON LG-1 1955年製
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PG交換以外はかなり良い状態を保った良品ビンテージ!!55年製LG-1が入荷しました!!

LG-2の廉価モデルとして1943年から生産がスタートしたLG-1。LG-2や3とは違うラダー・ブレーシング構造を持つLG-1は、カラコロとした独特なサウンドで人気を集め、今なおこのLG-1サウンドこそがイイ!というファンも多い、ギブソン・フラットトップの隠れた人気モデルです。今回入荷は55年頃の1本。年々入手が困難になってきている人気の年代の1本です!

スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ハカランダ指板、ハカランダ・レクタンギュラー・ブリッジ、ラダー・ブレーシング、実測43mmナット、24.75インチ・スケールの14 1/8インチ・スモール・ボディー。50年代ギブソンのカラーリングは、50年代初期のサンバーストの黒の部分が多いダークなサンバーストから50年代後半に向けて段々と明るめのサンバーストに変わります。こちらの個体は鮮やかなサンバーストに赤みも混じったいかにも50年代!というサンバーストで、非常に人気の高いカラーリングなのも魅力です!

サウンドは良く乾いた抜けの良いサウンドに、何とも言えない泥臭さがブレンドされ、ストレスなく軽快に鳴り響く心地よいサウンド!60年代のプラ・ブリッジ期のものに比べると、やはり音の密度が違い、安っぽい感じはまるで無くなります。まぁサウンドは人それぞれ好みがありますので、60年代のあのおもちゃっぽいカラコロ・サウンドがお好きな方も多いですが、50年代レクタンギュラー・ブリッジ期のサウンドは、やはり大いに納得させられる説得力のあるビンテージ・サウンドのように感じます。そしてJ-45やLG-2などは1955年を境にスキャロップ・ブレーシングからノン・スキャロップ・ブレーシングに変わるため、50年代前半と後半ではサウンド・キャラクターがだいぶ違ってきますが、、、LG-1の場合、前半でも後半でも同じ角材形状のブレーシングで変わりはありません。しかし、どういう訳か50年代後半のラージ・ガード期のものより前半のスモール・ガード期の物の方がより泥臭くブルージーなサウンドになるから不思議です。こちらの個体はどちらかと言えばややタイトな50年代後半のサウンドに近く、泥臭さの中にもパリッとしたエッジ感も感じられるサウンドかと思います。ラダー・ブレーシングのLG-1はフィンガーピック・ブルースなんかやれば悶絶もののドンズバ・サウンドです!フラットピックでストロークなんかやっても思いの外ボリューミーなサウンドが得られますので、歌モノのバックなんかでも充分に使えます。

楽器のコンディションは、年式なりのキズや使用感、経年感やちょっとした修理歴などありますが、弾く為の楽器としてはバッチリ調整が行き届いています!修理歴としては、まず上記の通り、PGが新しいモノに交換されています。この年代のラージ・ガードは塗り込みの為どうしてもPG内側のラインに沿ってクラックが入ってしまいます。こちらの個体も指板脇からサウンドホールまでクラックが入り接着修理されています。サウンドホール~ブリッジまではクラックはありません。恐らく指板脇が割れた時点でサウンドホール下にもクラックが入る事を恐れてPGを剥がし交換したんじゃないかと思われます。その他のクラック修理としては、ボディー・バックの6弦側ウエスト部付近に9cmほどのクラック修理があります。それぞれのクラックはしっかり接着され補強のクリートも打たれていますので、今後お使い頂くのに強度的な不安はありません。ビンテージ・ギブソンってかなりの確率でウエスト部にクラック・リペアーがありますので、まぁこちらも年式から考えれば致し方ない部分かと思います。また、ブリッジはオリジナルのままですが、一度貼り直しされています。ブリッジが剥がれた際にブリッジ前の塗装を少し持って行っちゃったようで数ミリの幅でタッチアップされています。その他年式なりのウェザーチェック等ありますが、キズの類は少なめで、トータルで判断すれば年式の割には全体的に良い状態をキープしていると言えるでしょう。

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.3mm、1弦側2.0mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはリフレットされてからそんなに弾かれていないようで、気になるような凹みも無く、充分な高さが残っています。

ライブやレコーディング・ギアとしてももちろんオススメですが、ご家庭での寛ぎタイムにポロポロやるにも最適な扱いやすいサイズ感とサウンドの逸品です!

ケースは汎用のハード・ケースが付属します。

SN:W1712-22