ある意味とってもお得な69年後期レギュラー・ネックのサザン・ジャンボ!!ブラウン・バーストが激シブな1本です!!
J-45の上位機種として1943年から生産が開始されたサザン・ジャンボ。ギブソンを代表するラウンド・ショルダー・モデルとして人気を博しましたが、1960年に発売されたハミングバードの成功を受け、1962年からハミングバードと同じ、スクウェア・ショルダーへと仕様変更されていきます。サザン・ジャンボと言えばラウンド・ショルダーを思い浮かべがちですが、近年ではシェリル・クロウなどの使用により、スクウェア・ショルダー期のサザン・ジャンボも人気が上がってきました。今回入荷はそんなスクウェア・ショルダー期の69年製。
スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニー3ピースNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、ハカランダ・アジャスタブル・サドル、14度ヘッド、実測42.9mmレギュラー・ネック、24.75インチ・スケールの16インチ・スクウェア・ショルダー。
サウンドはジャリザクのギブソン・アジャスタブル・サウンド!ウッド・サドルならではの短めのサスティーンで切れの良いサウンドを響かせます。ブリッと歯切れのいい低音にコンプの掛かったような中域、チャリチャリと鳴る高音が混じり合い、この年代のこのスペックのギブソンでしか味わえない唯我独尊のギブソン・サウンドをお楽しみいただけます。フラットピックで掻き鳴らせば、ウッド・サドルならではのやや重めで丸みのあるのカッティング・トーンを響かせますし、フィンガーで爪弾けばコンプ感の強い分離の良いサウンドを奏でます。この年代のギブソン・サウンドはもう好きか嫌いかだけだと思いますが、このサウンドに嵌まった人には堪えられない魅力あふれるサウンドを存分にご堪能頂けます!最近ではタスクやら牛骨、セラミックなど多彩なリプレイスメント用のサドルも販売されていますので、色々付け替えてご自身のお好みのサウンドを探すのも楽しいかと思います!
楽器のコンディションは年式なりの小キズや経年感などありますが、ビンテージ・ギターとして見て、取り立てて気になるような不自然なキズは無く、かなり良いコンディションを保っています。この時代のSIDE&BACK材は合板とは言え、表面上はバリトラのマホガニーが使われていて、トップに入ったウェザーチェックと相まって激シブな佇まいです。全体的に見て、ビンテージ品としては取り立てて気になるような箇所は無いかと思いますが、ネック・ヒールのストラップピンはかなり指板寄りに付いていて、ちょっとハイフレットは弾き辛いです。また、ヒール裏にはストラップピンのネジ穴を埋めた跡があります。どうせならこちらに付けたまんまにして欲しかったですね(笑)。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルの上げ下げでお好みの弦高に調整可能です。フレットは擦り合わせされた上でいくらか減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの半分くらいの高さは残っていますので、まだしばらくはリフレットの心配も無いでしょう。
使うための楽器としてばっちり調整された、プレイヤビリティー抜群の1本です!
ケースも60年代後期~70年代に使われていたオリジナル・ハード・ケースが付属します。
SN:886627