百瀬氏晩年の傑作！！HD-280 Customアディロン/マダガスカルの新品同様極上中古が入荷しました！！

信州松本に工場を構えるヘッドウェイ・ギター。作りの確かさとサウンド・クオリティー、トータルでのコスト・パフォーマンスに抜群の評価を受ける日本を代表するアコースティック・ギター・ブランドです。そんなヘッドウェイ・ギターにはアジア工場で生産されるユニバース・シリーズから、カスタム・ショップで製作される完全ワンオフのカスタム・モデルまで、価格帯にして2万円台～100万円超えのものまで様々なモデルが存在しますが、どのモデルを取っても、その価格から考えられるクオリティーを遥かに上回るハイ・クオリティーな製品を世に送り出しています。今回入荷は2022年に完成した百瀬恭夫氏の手に因るカスタム・モデル！マスター・グレードの材を用い、百瀬氏の長年培われてきた知識と技術が惜しみなく発揮された逸品です！

セレクト・5A・アディロンダック・スプルースTOP、セレクト・マダガスカル・ローズウッドSIDE＆BACK、ホンジュラス・マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、34年スタイル・セミ・フォワード・シフト・スキャロップ・ブレーシング、実測43ｍｍナット、645ｍｍスケールのドレッドノート・ボディー。ブレーシングはスキャロップ・ブレーシングとしながらも削り込みの加減をし、輪郭のはっきりとした低音とハイトーンの鳴りを向上させたハーフ・スキャロップのようなやや浅めのブレーシングに仕上げられています。晩年の百瀬さんは、ブレーシングの位置だけに留まらず、ブレーシングのカービングの加減やトーン・バーの山の位置をずらす事で2弦の出方をコントロールしてみせたり、、最期まで真摯にサウンドを探求し続けた氏の向上心には頭が下がります！

そのサウンドはトルク感満点の力強く伸びのあるパワフル・サウンド！ローからハイまでフルレンジに鳴ってくれますが、音の輪郭がぼける事無くパワフルでありながら1音1音の輪郭がはっきりしたサウンドに仕上がっていて、ブレーシング位置やスキャロップ具合などの繊細な手作業により、百瀬氏が狙った通りのサウンドになっています。ゴーンと言うよりはガツンと立ち上がるタイトで力強いローにブースターが掛かったようにブイブイと伸びてくるミドル、芯が太いながらも倍音もたっぷり纏ったハイなどが混然一体となり、弾いた瞬間に「高いギター」と言う事がはっきりと分かるパワフルながら上質なサウンドをご堪能頂けます。フラットピックで掻き鳴らせばちょっとうるさいくらいの爆音で咆哮してくれますし、フィンガーで爪弾いてもツルンと瑞々しい存在感抜群のサウンドを奏でますので、ジャンルやプレイスタイルを問わず、あらゆるスタイルで百瀬サウンドの醍醐味を存分にお楽しみ頂ける事と思います！

楽器のコンディションは、全くと言っていいくらいキズの無い新品同様の極上コンディションです！塗り込みのPG上にもピッキング跡すら無く、およそ使った形跡がありません。光にかざしながら子細に粗探ししていくと、、、4弦のペグのヘッド・サイドに微かなワインダーの跡が発見出来ます。が、光の当たり方の加減でうっすら見える程度のスレで、一度目を離すともう何処だったか分からない程度の微細なスレですので、指摘されなければまず気付きもしないレベルです。こうやって記載してしまえば当然そこを探すでしょうが、、かなり慣れた方でない限り、一生懸命探してもなかなか見つけられないかと思います（笑）。その他は経年に因る塗装の引けもほとんど無く、ほぼほぼ新品と呼べる極上コンディションを保っています！

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5ｍｍ、1弦側2.0ｍｍ程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットの減りも皆無でまんま10割の高さが残っています。

残念ながらもう新品を手に入れる事が叶わなくなってしまった巨匠の作品。新品時価格約80万円がほぼ新品でこのお値段なら文句なしのお買い得な逸品かと思います！

オリジナル・ハード・ケース付き

SN:3271