HEADWAY HD-512 1980年頃
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昭和ヘッドウェイらしい骨太で豪快な鳴り!!HD-512の美品ビンテージが入荷しました!!

信州松本に工場を構えるヘッドウェイ・ギター。1977年創業のヘッドウェイ・ギターはいつの時代もその価格からは想像を遥かに超えるハイ・クオリティーな製品を世に送り出してきた日本を代表する、アコースティック・ギターのトップ・ブランドです。そんなヘッドウェイも1983年に2度に渡る工場火災に因り、一時期アコースティック・ギターの生産を中止せざるを得ない状況に追い込まれます。その後、多くのファンからの熱い想いに応える形で1999年に復活を遂げ、以降現在に至るまで高品質でハイ・コスト・パフォーマンスな製品を世に送り出しています。今回入荷はそんなヘッドウェイの昭和時代の1本、80年頃に作られたHD-512!ヘッドウェイのオリジナリティーを追求したヘッド・シェイプやヒヨコ型PGなど、人気を博した500番シリーズの中上位機種の入荷です!

ソリッド・スプルースTOP、ラミネイト・ローズウッドSIDE、ソリッド・ローズウッドBACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、実測43mmナット、646mmスケールのヘッドウェイ伝統のHDボディー。81年のカタログではPGは黒の塗り込みガードになっていますが、こちらの個体はべっ甲柄の塗り込みになっています。貼り換えられた形跡は無いので、最初期512はべっ甲柄のPGで作られていたのかも知れませんね。そしてこちらの個体、スペック上はサイドはメイプル芯の合板と言う事になっていますが、、見た目もサウンドも単板のような気がします。

サウンドは昭和ヘッドウェイらしい武骨で野太くゴリゴリと押してくる骨太サウンド!一切の妥協を許さない密度の高いハイ・テンションなサウンドでパワフルに咆哮します。近年のヘッドウェイ・サウンドに慣れている方からすれば、少し武骨すぎると感じてしまうかもしれませんが、このサウンドこそが伝説となった昭和ヘッドウェイの極太サウンドかと思います!ヘッドウェイ・サウンドは一般的に少し硬めのサウンドですが、その硬めのサウンド故に実直に奇をてらわず作り上げられたシトカ/ローズのお手本のようなサウンドになっています。フラットピックで掻き鳴らせば、バリンバリンに豪快な骨太サウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いても一音一音の密度が高く、適度なサスティーンを伴った粒立ちの良いサウンドが得られますので、昭和フォーク・ソングやパワフル・ストローク、ソロ系にはばっちりマッチするサウンドかと思います!

楽器のコンディションは小キズこそ散見出来ますが、年式から考えるとまずまずの綺麗なコンディションを維持しています!比較的目立つキズとしては、ボディー・トップのエンド部付近にゴチッとぶつけた打痕があり、木部も凹んでいるのでやや目立ちます。また、普通に見ていれば気付かないかと思いますが、PG脇の1弦側ウエスト部にやや不自然な線状のキズが2本確認出来ます。その他にもトップには米粒大の打痕がいくつか発見出来ますが、ほとんどのキズが光に反射で見れば気付く程度の浅い打痕ばかりですので、40年以上前に作られたビンテージ・ギターとして見れば取り立てて気になるような箇所は無いかと思います。サイドやバックにもちょっとした擦り傷程度は発見出来ますが、ジャパン・ビンテージに付きものの塗装の白濁も無く、トータルで判断すれば年式の割には良い状態をキープしていると思います。

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.8mm、1弦側2.1mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットの減りはほとんど無く、9~10割の高さが残っています。

昭和ヘッドウェイの歴史的価値を考えても充分お買い得な逸品かと思いますが、単純にこの値段で買えるギターとして考えてもコスト・パフォーマンス抜群のハイ・クオリティーな逸品かと思います!

ケースは近年のヘッドウェイ・ハード・ケースが付属します。

SN:3505