Nagasaka Guitars<Leaf Insturments> 「樹」Itsuki 2012年頃
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長坂幸彦氏の手に因る比較的初期の作品!!ジャンボ・ボディーのふくよかな鳴りが魅力の樹が入荷しました!!

岐阜県美濃加茂市に工房を構えるLeaf Instruments。若手ルシアー長坂幸彦氏が2010年に立ち上げた個人工房です。長坂幸彦氏は1987年岐阜県可児市の生まれ。ギター製作の専門学校を出た後、バイオリン製造では最古の老舗メーカー、スズキ・バイオリンに入社し、生楽器の製作ノウハウの技術を磨いていきます。2010年に立ち上げたLeaf Instrumentsは2014年に工房を移転、遂に独立したギター・ビルダーとしての道を歩みだします。今回入荷はそんな長坂氏が2012年頃に製作した比較的初期の作品Itsukiの入荷です!

ソリッド・シトカ・スプルースTOP、ソリッド・インディアン・ローズウッドSIDE&BACK、ホンジュラス・マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、スキャロップ・ブレーシング、実測44.5mmナット、645mmスケールのオリジナル・フローレンタイン・カッタウェイ・ボディー。ボディー幅は約422mm、ボディー厚は約125mmと、マーチン・ドレッドノートよりも大きく、16.6インチ・ワイドくらいありますが、肩やウエスト・ラインのデザインが細めなので、抱えた感じはドレッドノートかそれ以下位のサイズ感に感じます。独創的なデザインのカッタウェイは、ネック・ヒール部まで削り込むことでハイ・フレットでもストレスなくフィンガリング出来るよう工夫されています。カッタウェイのシェイプやネック・ヒールの形状が如何にも初期って感じで好感が持てますね(笑)。スポルティッド・メイプルを使ったヘッド・デザインやサウンドホール・デザインなど、長坂氏のセンスが光ります!

そのサウンドはしっかりとローが効いたサウンドながら、ハイからローまでバランスよく発音され、煌びやかでありながらふくよかな奥行きも感じられる素晴らしいサウンドになっています!先日入荷した「椿」に比べても、ローの出はふくよかで、全体的なボリューム感もあります。その分高音の煌びやかさは少し控えめに感じますが、、これはこれで初期の作品らしい長坂氏の素直で真摯な姿勢が窺える実直なサウンドかと思います。フラットピックでストロークすると、ドワンドワンと弾むようなローにバランスの良い中高域がプラスされ、ダイナミックでボリューム感満点のサウンドをお楽しみ頂けます。フィンガーで爪弾いてもしっかりと発音されるローにふくよかなミドル、艶やかで煌びやかなハイなどが混じり合い、ボリューム感たっぷりながらバランスの取れた粒立ちの良いサウンドを奏でますので、プレイ・スタイルやジャンルを選ばずお使い頂けるオール・マイティーなサウンドかと思います!

楽器のコンディションは、ちょんちょんと小キズは散見出来ますが、そんなにド派手に目立つキズも無く、まずまずの美品コンディションと言えるでしょう。ボディー・トップのキズは少なく顔付きは綺麗です。1弦側のサウンドホール脇に米粒大の打痕が1つあり、やや目立つかな~?くらいの感じです。また、よくよく見ないと気付きもしませんが、6弦のブリッジ下に2cmくらいのヘアライン・クラックもしくはウェザーチェックがあったようで、表面上タッチアップされています。ボディー内部はブリッジ・プレートでしっかり止まっているので、今後お使い頂くには不安はありません。ボディー・サイドやバックにもいくらか小キズが散見出来ます。バックの方の擦り傷はそんなに目立たず自然なキズばかりですので、まず気になる程でも無いかと思いますが、1弦側サイドの膨らみ部にコツコツとぶつけた打痕がいくつかあり、塗膜が白くなっているのでやや目立ちます。ネック裏からヘッドに掛けては気になるキズも無く、演奏性もスムーズです。ボディー内部に貼られていたペーパーラベルが残念ながら剥がれて無くなっています。なので製造年も2012年頃としましたが、長坂氏ご本人に確認してもらったところ、2012~2013年頃に作ったものとの事でした。

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.1mm、1弦側1.8mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますが、さすがにこれ以上弦高を落とす必要は無いでしょう。フレットはローフレットに少し弦の跡が見える程度で、ほぼほぼ10割の高さが残っています。

現状新品さえもなかなか試すことの出来ない稀少な作家の作品。現在の価格から考えても超絶お買い得な逸品かと思います!

オリジナル・ハード・ケース付き