ほとんどキズの無い極上個体!!憧れのマーチン・ハカランダD-28ゴールデン・エラの極美品個体が入荷しました!!
マーチンの様々な名器の、それぞれのモデルの黄金期と呼ばれる時代のスペックを可能な限り現代に蘇らせたゴールデン・エラ・シリーズ。1995年にD-18GEが発表され、その後1999年にはD-28GE、2001年にはD-45GEが次々と発表され、多くの話題と人気を集めました。しかし28や45に使われていたハカランダ材の枯渇と高騰から、2006年には遂にハカランダ系のゴールデン・エラ・シリーズは生産中止となってしまいました。マホガニーSIDE&BACKのD-18GEやOM-18GEは2009年頃まで生産されていましたが、現在ではオーセンティック・シリーズに引き継がれ、なかなかハードルの高い高額商品となってしまいました。今回入荷はそんな貴重なハカランダSIDE&BACKのD-28GE。D-28GEは元々1999年にスペシャル・エディションとして346本が生産される予定でしたが、あまりの人気に2005年まで600本程度の本数(それでも少ない!)が生産されたようです。今回入荷の個体は2000年に私自身が販売した(笑)、正真正銘のファースト・オーナー物!ゴールデン・エラのインナー・ラベルにはシリアル#76と記されていますので、最初のスペシャル・エディションの初年度物になります!
アディロンダック・スプルースTOP、ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)SIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、フォワード・シフト・スキャロップ・ブレーシング、実測45mmナット、25.4インチ・スケールの1930年代スタイルのD-28。バックのハカランダは半柾半板の杢目ですが、サイドに使われているハカランダは綺麗な柾目で、これだけでも今となっては垂涎ですね!
サウンドはダイナミックでパワフルなハカランダ・サウンド!キズは極端に少ないですが、前オーナーの方はしっかりと弾き込まれていたようで、ボディー全体で鳴り、サウンドにもこなれ感があります。ドワンッとボリューミーなローにふくよかな弾力性も伴ったミドル、ハカランダらしいツルンと艶やかなハイなどが混然一体となり、力強くもマーチンらしいふくよかさを纏った圧巻のサウンドを響かせます。フラットピックで掻き鳴らせば、マーチンらしいふくよかでボリューミーなサウンドの中に、ハカランダ・ボディーならではのエッジ感のあるサウンドが加味され、パワフルで遠達性の高いサウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いてもスキャロップ・ブレーシングならではの弾力性と広がり感のあるサウンドを奏でますので、あらゆるジャンルやプレイ・スタイルで、ワン・ランクもツー・ランクも上のD-28サウンドをお楽しみ頂けます!
楽器のコンディションはほとんどキズの無い極美品コンディションです!遠目にも目立つようなキズは無く、ぱっと見にはデッドストック品と言われても違和感の無い極上のコンディションを維持しています。光にかざしながら子細に眺め回していくと、トップの6弦側膨らみ部辺りに1.5cmくらいの薄い擦り傷が1本、バックの6弦側ウエスト部に5mmくらいのコリッと引っ掛けた小キズ、6弦側サイドのウエスト部辺りにはキズと呼ぶには可哀そうなくらいの2.5cmくらいのスレが1本だけ見つかりますが、いずれのキズも光の反射で見ない限り気付きもしないような些細なキズばかりですので、25年以上経過した楽器として見て、取り立てて気になるようなモノは無いかと思います。その他にはボディー・トップにうっすらとしたウェザーチェックが数本、ヘッド・トップのマット・フィニッシュにもよくよく見るとウェザーチェックが数本確認出来ますが、こちらも年式から考えると非常に少なく、保管状態の良さが窺えます。指板材とネック材の収縮率の違いからローフレットと14フレット・ジョイント部近くにも指板とネックの間の塗装にピリピリッとウェザーチェックが入っていますが、こちらも経年感としては当たり前の事でしょう。前オーナーの方はかなりしっかり弾き込んでいるようですが、その割にはキズはほとんど無く、トータルで判断すればほぼ新品同様と言える極上コンディションと言えるかと思います!
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットは1、2弦を中心にいくらか減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの7割程度の高さが残っています。
製造中止になって20年経った今となっては、ハカランダ物のゴールデン・エラ・シリーズも滅多に市場には出てこなくなりました。特に初年度物でしかもこれだけ綺麗な個体はそうそう出てくるものではありません!お探しだった方は是非!
ケースもオリジナルのマーチン・ゲイブ・ケースが付属しますが、、この時期のケースはちょっとクセ物です。長時間ケースに仕舞っておくと、ボディー・サイドにケースの内装の跡が付いてしまうんですね。。現在は前オーナーの方がTシャツを切った物でガードしていて直接ボディーと触れないように工夫されています。頻繁にケースをお使いの方は、このケースはオリジナル・ケースとして取っておいて、普段使い用のケースを用意した方がストレスが無いかもですね。
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