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こりゃまた珍しい！！マスター・ブランドのシングル0サイズ！しかもオール・ローズ＆貝入り！！

数あるジャパン・ビンテージ・ブランドの中でもとりわけ稀少性が高く、探しているファンが絶えない伝説のブランド、マスター。マスターはお茶の水の老舗中の老舗、カワセ楽器さんのオリジナル・ブランドで、その生産は1960年代にまで遡ります。今のように大手楽器店が勃興する前の時代からカワセ楽器さんはプロ・ミュージシャンも御用達のアコギ弾きにとっては憧れのプロ・ショップでした。そんなカワセ楽器さんが、マーチンやギブソンにも負けないクオリティーの高いギターを目指し、国内で製造販売していたのがマスター・ブランドです。当時の雑誌広告など見ると、実際に多くのプロ・ミュージシャンにも愛用されていたようです。今回入荷はそんなマスター・ブランドの中でも今まで見た事も無いような珍しい個体！ドレッドノート・ボディーが主流だったマスターにしては珍しいシングル0スタイルで、しかもトップまでローズウッド！アバロン貝や白蝶貝がふんだんに使われたカスタム・オーダー品と思われる逸品です！

ソリッド・ローズウッドTOP、ソリッド・ローズウッドSIDE＆BACK、マホガニーNECK、エボニー指板＆ブリッジ、ノン・スキャロップ・ブレーシング、実測44.1ｍｍナット、632ｍｍスケールのシングル0サイズ。ボディー幅は約350ｍｍ、ボディー厚は約112ｍｍなので、マーチンのシングル0よりは数ミリ大きいですが、シングル0サイズとして作られたものと思われます。バックのセンター・シームにはおなじみのMASTERの焼き印があり、ネックブロックには「1986　018」の刻印が入っていますので、恐らく1986年に作られた1本かと思われます。ヘッドにはMASTERの縦ロゴだけじゃなく、ヘッド・パーフリングも入り、45スタイルのヘキサゴン・インレイ、ボディー・トップ＆バックにはアバロン・パーフリング＆ロゼッタが施された豪華な仕様！ヘッド・ロゴとポジション・マークは白蝶貝、パーフリング＆ロゼッタはアバロン貝かと思われます。

サウンドはゴロンとした塊感のあるサウンド！シングル0サイズなので、音のレスポンスは早いんですが、オール・ローズのボディーなので重厚な低音も感じられます。そこに貝巻きモデルらしい煌びやかな倍音感が絡み、、見た目だけじゃなく、サウンドもなかなか未体験ゾーンのサウンドです（笑）。フラットピックで搔き鳴らせば、音の塊感こそコンパクトながら、かなり重厚でパンチのあるサウンドを響かせますので、歌モノのバックなんかにも充分使えそうです。フィンガーで爪弾いても何とも不思議な重量感のあるレスポンスの良いサウンドを奏でますので、あらゆるジャンルやプレイ・スタイルで他のモデルには無い個性的なサウンドをお楽しみ頂けます！

楽器のコンディションはそれなりの経年感こそ感じますが、打痕などのキズの類は少なく、年式から考えると相当綺麗なコンディションを維持しています。ボディー・バックには数本のヘアライン・クラックの修理がありますが、元々のフィニッシュが半艶のフィニッシュなので、その雰囲気に隠れて何処が割れていたか表面上はほとんど分からないかと思います。ボディー内部を覗けば少し接着跡が見える箇所もありますが、ボディー内部も塗装されていますので、ほとんど何処が修理跡か分からないかと思います。その他はマスターらしいざっくりとした作りではありますが（笑）、取り立てて目立つキズも無く、全体的にはかなりの美品コンディションと言えるかと思います。また、ペグは元々は当時のクルーソン・タイプが付いていましたが、現在は前オーナーの方によってより精度の高いゴトー510シリーズのクルーソン・タイプに交換されています。ペグ穴やネジ穴の変更はありません。

ネック・コンディションは良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.4ｍｍ、1弦側1.8ｍｍ程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットに少しだけ減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの8割程度の高さが残っています。

マスター・コレクターでも見た事も無いと思われる1本！マスター・ファンのみならず、個性的なルックスとサウンドをお探しの方にもオススメの、なかなか個性的で出来の良い逸品です！

ケースは汎用のハード・ケースが付属します。

SN:1986