MASTER D-35 Style/Jacaranda 1971年製
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珍しい3ピース・バックのマスター!!ハカランダSIDE&BACKの逸品です!!

数あるジャパン・ビンテージ・ブランドの中でもとりわけ稀少性が高く、探しているファンが絶えない伝説のブランド、マスター。マスターはお茶の水の老舗中の老舗、カワセ楽器さんのオリジナル・ブランドで、その生産は1960年代にまで遡ります。今のように大手楽器店が勃興する前の時代からカワセ楽器さんはプロ・ミュージシャンも御用達のアコギ弾きにとっては憧れのプロ・ショップでした。そんなカワセ楽器さんが、マーチンやギブソンにも負けないクオリティーの高いギターを国内で製造販売していたのがマスター・ブランドです。当時の雑誌広告など見ると、実際に多くのプロ・ミュージシャンにも愛用されていたようです。今回入荷はそんなマスター・ブランドの中でも比較的初期の頃の1971年に作られた1本。SIDE&BACKには見事なハカランダ材が使われた、今となっては贅沢極まりないスペックの逸品です!

ソリッド・スプルースTOP、ソリッド・ハカランダSIDE&BACK(バック3ピース)、マホガニーNECK、エボニー指板、ローズウッド・ブリッジ、ノン・スキャロップ・ブレーシング、実測43.5mmナット、645mmスケールのドレッドノート・ボディー。ネック形状は極一般的なUシェイプで手に馴染みやすいグリップ感。ブレーシングはノン・スキャですが、Xがクロスする位置はノーマル・シフトとフォワード・シフトの丁度中間くらいの位置でクロスしています。マスター・ブランドのギターは1人の職人さんが完全手作業で作っていたため、物によってスペックがバラバラなのも魅力ですね。

サウンドは武骨にバリンッと鳴るいかにも昭和のパワフル・サウンド!ガツンッと音が立ち上がり、タイトながら基音の太いローに芯の太いミドル、煌びやかと言うよりはギラギラと鳴るハイなどが混然一体となり、パワフルで密度の高いサウンドを響かせます。3ピース・バックではありますが、マーチン35のような甘い傍鳴り感は微塵も感じません。70年代のジャパン・ビンテージって3ピース・バックのギターが多いですが、サウンドは例外無く35っぽくは無いですよね(笑)。こちらの個体も如何にも昭和の武骨な作りそのままのワイルド系のサウンドになっています。決して上品なサウンドとは言えませんが、これはこれで70年代の香りプンプンの素晴らしいジャパン・ビンテージ・サウンドかと思います!

楽器のコンディションは年式なりのキズや使用感、経年感や修理歴などありますが、70年代初期の楽器としてはまずまず良いコンディションと言えるでしょう。修理歴としては、ボディー・トップの5弦ブリッジ下からエンド部まで一直線に割れたクラック修理があります。しっかり接着され、裏からは補強のクリートも打たれていますので強度的な心配はありません。表面上も綺麗に口が閉じていて、手触りもそんなに段差等感じませんので、見た目的にもウェザーチェックと相まってあまり目立たちません。見る角度によってはほとんど気付かない程度ですが、見る角度を変えるとうっすら白い筋が見える感じです。その他全体的の細かい弾きキズや打痕、擦り傷等ありますが、50年以上前の楽器としてはまずまず良いコンディションを保っていると言えるでしょう!

ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.6mm、1弦側1.9mm程度とベストなセッティングになっています。近年流行りの弦高からすると6弦側がやや高めですが、サドルも6弦側の方がかなり高く余っていますので、演奏スタイルによってお好みの弦高調整が可能です。1弦側もまだ余裕がありますので、フィンガー・スタイルのべたべたの弦高にも出来ますが、、、やはりこの手の楽器は今くらいの弦高でガツンと鳴らして上げるのがベストかと思います。フレットは全体的に減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの6割程度の高さは残っていますので、まだ当分はリフレットの心配も無いでしょう。

ハカランダ単板物としても破格の逸品!野太い昭和サウンドを是非ご体感下さい!

オリジナル・ハード・ケース付き

SN:0071