巨匠ロイ・ノーブル入魂の逸品!!コンサート・ボディーの45スタイル!!
アメリカのギター・ルシアーの先駆者との呼び声も高いロイ・ノーブル。1960年代から個人製作家としてのキャリアをスタートさせたと言われる氏の下には、マーク・ホワイトブックやデビット・ラッセルヤング、ダン・マッサーなど名だたる個人製作家が在籍していた事でも知られ、その独創的なアイディアの数々は、多くの門下生に引き継がれ、現在も尚ノーブルの考案した数々のアイディアは、多くのギター・ルシアー、ギター・メーカーで採用されています!今回入荷の1本は、個人オーダー物の1本。コンサート・サイズのカッタウェイ・ボディーに氏としては珍しい豪華なアバロン・インレイが散りばめられた渾身の逸品です!
アディロンダック・スプルースTOP、ハカランダSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板、ハカランダ・ブリッジ、実測44.5mmナット、642mmスケールのコンサート・カッタウェイ・ボディー。ロイ・ノーブルのギターと言えば通常サイドは2枚合わせのレイヤード・サイドが一般的ですが、こちらの個体のサイドはどうやら1枚板のハカランダで製作されているようです。ボディー幅は約373mm、ボディー厚は約110mmで、通常のクラシック・ギターより気持ち大きいかな?くらいのサイズ感です。ボディーには美しいカーリー・メイプル・バインディングが施され、45スタイルのアバロン・インレイがびっしりと入っています。Special-45と言うだけあって、ネックやヘッドにまでびっしりとアバロン・トリムが入れられています。ヘッド&ネックは表面を縁取るアバロン・トリムだけでは無く、サイドにもアバロン・ボーダーが入れられ、ボディーの方もバック・センター・シームにまでアバロンが入れられた豪華絢爛な仕様!カッタウェイ側ネック・ヒール脇のアバロン・トリムなんかは断面まで見えていて、作るの大変だっただろうな~?と思わせる緻密で精巧な作り込みが窺えます(笑)。
サウンドは高級感溢れる優美で煌びやかなバランスの取れた美しいサウンド!サウンド・バランス的にはDサイズのような重たい低音ではありませんが、ボリューム自体はドレッドノートに匹敵する位のボリュームを感じます。どちらかと言えば、フィンガー・ピッカー向けなギターなのかと思いきや、フラット・ピックでも充分に使える音質とボリュームです。ややタイトながらしっかりと発音されるローに、ふくよかで弾力性に富んどミドル、貝巻きモデルならではの煌びやかで倍音豊かなハイなどが混然一体となり、華やかでボリューミーなサウンドをご堪能頂けます。フラットピックで搔き鳴らせば、音の塊感こそコンパクトながらボリューム感のある華やかなサウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾けば深いリバーブ感の中から立ち上がってくる煌びやかなサウンドが秀逸で、あらゆるジャンルやプレイ・スタイルでこの楽器の持つ優雅で華やかなサウンドをお楽しみ頂ける事と思います!
楽器のコンディションはほとんどキズの無いほぼほぼ新品同様の極上コンディションです!いくらか塗装が落ち着き、全体的にしっとりとした経年感こそありますが、キズの類はほとんど無く、非常に綺麗な状態を維持しています。光にかざして子細に眺め回していくと、ボディー・トップの1弦側サイド近くに2mmくらいのポチキズが1つ見つかり、1弦側ボディー・エンド部にちょんちょんと微かなスレが、ボディー・バックには衣服で擦れたような僅かなスレ程度は発見出来ますが、20年以上前に作られた楽器として見れば、大騒ぎするようなキズはありません。ネック裏からヘッドに掛けては気になるキズも無く、非常に綺麗です。トラスロッド・カバーのNobleシートに僅かな浮きが見られますが、剥がれてくる事は無いでしょう。このノーブルさんのトラスロッド・カバー、貝の上にNobleロゴの入った薄い透明フィルムみたいなのが貼られているのですが、、元々素材的に完全な接着は難しいんでしょうね、、剥がれてしまった個体も見た事ありますが、、こちらの個体は恐らく現状を維持していってくれそうです。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.4mm、1弦側1.8mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットに僅かに弦の跡が付いている程度でほぼ10割の高さが残っています。
最近ではなかなか市場に出てこないロイ・ノーブル。巨匠の作品の中でも恐らく最上級に豪華な逸品かと思います!
認定書とノーブルお得意の完成時フォト・ショット付き!なんか90年代頃のお姿より痩せたような(笑)?
ケースは汎用のモールド・ケースが付属します。