ジャパン・ビンテージ物としては驚異のプレイヤビリティー!!S.ヤイリ上位機種、憧れの縦ロゴYD-307が入荷しました!!
数あるジャパン・ビンテージ・ブランドの中でも、特に人気が高いS.ヤイリ。当時の日本のアコギ・メーカーの中では比較的お値段が高く、貧乏ギター少年達にはおいそれと手の出るブランドではなかったという辺りにも、昨今のビンテージS.ヤイリ人気のカギがあるのかも知れません。しかし当時からS.ヤイリの作りの良さとサウンド・クオリティーには定評があり、やはり当時からのそんなS.ヤイリへの評価が現在の人気に繋がっている事は間違いないでしょう。今回入荷はそんなS.ヤイリの中でも上位機種に当たるYD-307。70年代初期には特別注文での対応、いわゆる特注品だった憧れのギターの入荷です!
ソリッド・ジャーマン・スプルースTOP、ソリッド・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、指板エンドに刻印無し、ネック・ブロックにモデル名&シリアル刻印、ロッド1フレット下、実測44.7mmナット、645mmスケールのドレッドノート・ボディー。マザー・オブ・パールで入れられた縦ロゴや、ゴールド・シャーラー・ペグなど、上位機種らしい風格を持ったモデルです。
サウンドはヤイリらしい骨太でエッジの効いたパワフル・サウンド!最上位機種の308がハカランダSIDE&BACKだったのに対し、307は一貫してローズウッドSIDE&BACKで作られていましたが、正直サウンドに関してはハカランダでもローズウッドでも大差ないように感じます(笑)。むしろハカランダより密度の高い中低域が出て、トータル・バランスではひょっとしたらハカランダよりローズの方がいいんじゃないかと思う位です。S.ヤイリ・ファンの中には、「ルックスの308、サウンドの307」なんて評する方もいらっしゃいますが、なるほどなるほどと思わせられるような力強く逞しいサウンドです。フラットピックで掻き鳴らせば、エッジの立ったかなり開いた攻撃的なサウンドで咆哮しますし、フィンガーで爪弾けば、芯のしっかりある昔懐かしいフォーク・ギター・サウンドをご堪能頂けます!
楽器のコンディションは、それなりのキズや経年感などありますが、年式から考えればキズの類も少なくまずまずの美品コンディションと言えるでしょう。比較的目立つキズとしては、トップのPG斜め下辺りに3cmくらいの線状の引っ掻きキズがあり、やや目立ちますが、表面的なキズで木部の割れではありません。また、6弦側ブリッジ斜め下のエンド部付近に少し黒ずんで見える箇所がありますが、こちらは表面の汚れでは無く、塗装の下、木地自体が少し黒ずんでいるようです。その他にも小さな打痕や擦り傷などそれなりに入っていますが、全体的に見てかなり綺麗な部類に入るナイス・コンディションかと思います。ジャパン・ビンテージに付きものの塗装の白濁は、SIDE&BACKに薄ぼんやりと感じなくも無いですが、、画像で見るよりは実際は白濁感も少なく全然気にならないかと思います。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.4mm、1弦側1.6mm程度と、昭和のギターとしては驚異的なプレイヤビリティーになっています。その状態でもサドルにはまだ余裕がありますので、ネックの仕込み角の良さが判りますね。フレットはローフレットを中心にいくらか減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの7割程度の高さが残っています。
SIDE&BACK合板モデルとは、やはり音の密度が違う流石の上位機種サウンドを是非お試しください!
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:9188